意外と知られていない!?動脈硬化の恐怖

動脈硬化の恐怖

更年期の症状として「ほてりや発汗がある」とか「気分が滅入る」「倦怠感がある」ということを知っている人は多いんですが、 血圧や血中脂質が急激に変動するということを知っている人は少ないと思います。

血液や血管の不健康はやがて動脈硬化につながり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞につながり、命を奪う可能性がでてきます。知らなかったでは済みません。

更年期以降、動脈硬化が加速する!

動脈硬化の原因は「高血圧」「高血糖」「脂質異常症」です。このうち1つでも指摘されたら黄信号。

3つとも基準値外であれば動脈硬化からの心筋梗塞、脳梗塞リスクが非常に高いということで病院通い&薬漬けの日々がはじまります。

メタボリックシンドロームというと、50代以上のいかにも不摂生しているお腹の出た中年オヤジのイメージがあり自分と無関係な感じがしますが、 女性の場合は更年期を境にそんなことをいっていられない状況になってきます。

エストロゲンは血管拡張作用があり、脂質代謝やインスリンの分泌にも関わっています。血中脂質や血圧、血糖を適度にコントロールするお目付け役でもあるんですね。 男性の場合、30代ともなるとすでにメタボ予備軍の人達がでてきますが、女性はエストロゲンのおかげで、メタボとは無縁でいられます。

しかし、更年期以降はお目付け役のエストロゲンの分泌量が急激に減ってきてしまうので、これまでと変わらない生活をしていると、 どんどん、LDLコレステロールや中性脂肪、血圧や血糖値が高くなっていってしまうんです。

LDLコレステロール・・・血管壁にこびりつき血栓の原因になる

高血圧・・・血管に圧力がかかる分、傷ついてしまう

中性脂肪・・・血中の善玉コレステロールを減少させる

高血糖・・・血管の弾力がなくなり、脆く傷つきやすくなる

エストロゲンというお目付け役がいなくなると、これらの要因によって、よってたかって血管が傷つけられて動脈硬化が加速してしまうわけです。 不摂生や加齢による血管の老化が加わるとさらに動脈硬化は加速してしまいます。

こうしたことが更年期以降、身体の中で起こりやすくなっていることを知らないまま、健康診断を受けると今まで何ともなかったのに、 検査の結果が軒並み悪くなっているので、ひどくショックを受けることがあります。

事前に、エストロゲンの分泌量が減ることで、血液や血管の状態が悪くなることを知っていれば食生活などで対策できるでしょうし、 検査を受けるにしても数値が悪くなっていることについて少なからず心の準備がでてきるのでショックも軽減できるはずです。

乳がん検診などはピンクリボン運動の成果もあって検診を受ける人が増えてきているようなんですが、女性であれば誰もが訪れる更年期以降の動脈硬化リスクについては、もっと認知度を高めていくようにPRしたほうがいいと思うんですけどね。

エストロゲンはもう守ってくれない!を自覚する

閉経前まではエストロゲンが脂質異常症、中性脂肪、高血圧、高血糖から守ってくれていましたが、閉経を迎えた後はそうはいかなくなります。

「20~30代のころのカラダはリセットされてまったく違う身体になった、別人になった」というぐらい強烈な意識改革をする必要があります。

閉経後も昔と変わらない生活を続け、気づいたときには心臓や脳に致命的な障害が発生しており、それが原因で寝たきりや認知症になってしまったというのでは悲しいですよね。 防げたことかもしれないからです。

閉経が50歳と考えても、平均寿命から考えると、あと30年以上は人生が残っているので、その30年をいかに元気で気持ちよく過ごせるかは、 新しい身体との付き合い方にいち早く対応できるかどうかにかかっています。

人生の後半を健康の心配をできるだけない状態で過ごすには、できるだけ早いうちから自分自身の危険因子を把握して、 大事になる前に先手先手で対処することが重要なポイントです。

閉経を機会に現在地を確認する意味でも、お金をかけてCTやMRIを含む詳細なメディカルチェックを受けてみてもいいんじゃないかと思います。 そのうえで、年に1回、定期健診を受けて、血圧、中性脂肪、コレステロール、血糖値などをチェックしてもらうのが理想です。

外見やカラダの不調を早めに自覚して生活習慣を見直し、悪いところは早めに軌道修正するとクセづけることが、閉経後もまだまだ続く人生を若々しく元気に過ごせる秘訣といえます。

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