乾燥、シワ、ほうれい線etcなど肌の老化の原因に!
目尻に細かいシワができたり、頬がたるんでほうれい線が目立って来たり、乾燥肌になったり。加齢とともに肌の状態も変化し、 老化が目立ってきますが、ココにも女性ホルモンの影響はみてとれます。
肌の老化の一番の原因は紫外線ですが、女性ホルモンの影響も無視できないほど大きいものです。
皮膚の弾力、厚み、みずみずしさに影響がでる!
肌老化の原因は何と言っても紫外線が一番です。
UVAがシワ・たるみの原因になり、UVBがシミの原因になるというのは有名ですよね? 紫外線対策を頑張ってきた人は40~50代でも肌はきれいなはずです。
とはいえ、肌の老化の要因となるのは紫外線以外にもあって、その1つが女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。 その影響は、皮膚のハリ・弾力、厚み、みずみずしさ、シミや肝斑と多岐にわたります。
なぜ、エストロゲンが減少すると肌のハリが失われ、乾燥したり、シミができるのかというと、エストロゲンがコラーゲンやヒアルロン酸の合成にかかわっているからです。
エストロゲンが減ってしまうとコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す繊維芽細胞の働きが鈍くなります。そのため、皮膚の弾力やうるおいが失われて、 ハリがなくなり、細かいシワが目立つようになってしまうんです。
それからシミや肝斑もできやすくなります。妊娠中や産後などホルモンバランスが大きく変動するときというのは紫外線の感受性が増したり、 メラニンが増えるので色素沈着を起こしやすくなりますが、更年期もホルモンバランスが大きく崩れるのでやっぱりシミや肝斑ができやすいんです。
このようにエストロゲンが減少することで肌は劣化していくわけですが、肌の老化を促進させるものには他にも活性酸素もそうですし、 間違ったヘアケアによる炎症だったり、加齢による新陳代謝の低下、血行不良などいろいろあります。
エストロゲンの減少というのはそうした数ある肌老化を促進する要因の1つなので、エストロゲン不足を解消したところで、 肌の老化サインがすべて解消するとか、食い止められるかといえばそういうわけではありません。
あくまで原因の1つだってことですね。
エストロゲンが減ってしまうことで、コラーゲンやエラスチンといった弾力成分やヒアルロン酸などのうるおい成分の産生力が衰えてしまうわけですが、 何も繊維芽細胞を刺激して活性化するのはエストロゲンだけでないのでこれは実はカバーできます。
繊維芽細胞を刺激する方法ですがいろいろあります。
- 美容医療(サーマクールやPRP療法など)
- ケミカルピーリング(AHAがおすすめ)
- ビタミンCイオン導入
- レチノールケア
- コラーゲンペプチドの摂取
40~50代ぐらいになると加齢の影響もあってだいぶ肌の新陳代謝が低下しているので化粧品によるケアよりも美容医療を利用したほうが、 効果は高いと思います。まとめてシワ・たるみのケアもできますしね。
一番手軽できる方法はコラーゲンペプチドの摂取です。これはコラーゲンの粉末だとかドリンクを飲んでコラーゲンを摂取するというものです。
微々たる効果ではありますが、コラーゲンペプチドは血中に取り込まれた後、肌の真皮層で繊維芽細胞を活性化するシグナルを送るという働きがあるので、 飲まないよりは飲んでほうが間違いなくいいいえます。
肌の乾燥だけにとどまらず~ドライマウスやデリケートゾーンも
エストロゲン値が低下することで、コラーゲンやヒアルロン酸などが減ってしまう影響は皮膚だけでなく粘膜にも影響します。 その結果としてドライマウスやデリケートゾーンの乾燥といったことが起こってきます。
ドライマウスは唾液の分泌量が減ってしまって口の中が乾くというものですが、唾液腺を含む外分泌腺は性ホルモンの影響を受けるため、 女性ホルモンが減少してしまう更年期は発症リスクが高まります。
口の中が乾くことで起こる問題というのは実はいろいろあって、「口臭がきつくなる」「歯茎や舌がヒリヒリ痛むようになる」「食べ物が飲み込めなくなる」「味覚が鈍る」 「虫歯や歯周病が増える」といった症状がでてきてしまいます。
ガムを噛んだり、舌回し運動をしたり、ケアグッズを使うという方法で唾液腺を鍛えるという方法が対策としては有効です。 口の中が乾くだけだからと安易に考えがちですが、様々な口腔内トラブルに発展するので甘くみないほうがいいです。
更年期の困っていても口に出しにくい悩みNO.1がデリケートゾーンの乾燥でしょう。人知れず悩んでいる人もいるかもしれません。
これはお伝えしたように女性ホルモンが減少すると粘膜組織も保水性や弾力性が失われてしまうので、デリケートゾーンも潤いがなくなって 炎症(=萎縮性膣炎)を起こしやすくなってしまうんですね。
それが違和感やヒリヒリした痛みにつながります。
乾燥し、痛みがあれば、当然、パートナーとの夜の営みにも影響がでますし、デリケートゾーンの粘液は外部からカビや細菌が入ってこないように働いてくれているので、 その働きが弱まってしまうことでカンジダなどの感染症にもかかりやすくなってしまいます。
デリケートゾーンの乾燥対策としては、ホルモンクリームを処方してもらうか、市販の潤滑剤(ゼリー)を使うというのが一般的です。